渋温泉 九湯めぐり のんびり温泉旅

2018年、最初の旅行に三が日を利用して行ってきました。

場所は長野県の渋温泉(しぶおんせん)です。

箱根温泉や草津温泉など、誰もが知っている温泉街と比べると知名度は低いですが、その分人ごみにうんざりすることなくゆっくり温泉を楽しむことができました。

渋温泉の魅力を紹介しつつ、旅行を振り返ります。

プラン概要

東京スタート、2泊3日の旅行プランです。

これから紹介しますが、渋温泉の名物「九湯めぐり」を行うなら最低2泊以上することをおすすめします。

1日目
東京→長野→湯田中(新幹線、電車)

湯田中駅からは旅館の送迎で移動。

2日目
九湯めぐり(外湯巡り)
温泉街の散策

3日目
湯田中→長野→東京(新幹線、電車)

プラン詳細

渋温泉について

渋温泉(しぶおんせん)は長野県の温泉街です。

最寄り駅の湯田中駅近くには別の温泉街が複数並んでおり、そのうちの1つです。

今回渋温泉を選んだ理由は2つあります。1つは渋温泉の名物旅館「金具屋」さんを見るためです。

金具屋さんの公式HP

金具屋さんは何百年もの歴史があり、登録有形文化財に認定されているお宿です。これぞ日本の旅館という感じの素敵な旅館です。

実際に私が撮った金具屋さんの外観。

さらに「千と千尋の神隠し」に出てくる旅館のモデルとも言われています。(あくまで「言われている」)

その他にもアニメ「このはな綺譚」に出てくる旅館のモデルでもあります。こちらはずばりそのもので、建物内の様子もそっくりです。

アニメや漫画などの作品の舞台を散策する、いわゆる聖地巡礼をしたかったのですが、金具屋さんの予約が取れなかったので近くの宿に泊まりました。

Googleストリートビューで建物内の様子を少し見ることができるのでこちらで我慢。ワクワクする内観ですね。

 

渋温泉を選んだ理由のもう1つは、渋温泉の宿泊者だけが利用できる外湯めぐりです。

観光スポット:九湯めぐり

渋温泉には9つの外湯があります。外湯は宿の外にある温泉で、渋温泉宿泊者だけが利用することができます。

九(苦)労を流し、厄除け、安産育児、不老長寿のご利益があるとのこと。

建物には鍵がかかっており、宿泊した宿で借りられる外湯の鍵を使わないと入れないようになっています。

雪が降る中、皆さん浴衣を着て巡っていました。

9つの外湯の外観

外湯の建物の中は脱いだ服を置くスペースと浴槽のみとなっており、タオルは宿のものを持っていく必要があります。

ボディーソープやシャンプー等もなく、また体を綺麗にする場所ではなく温泉に入るためだけの場所なので利用するスペースもありません。(洗髪などは禁止されています)

また、浴槽も狭く4人程度で一杯となります。(九番湯だけ広い)

九湯めぐりを実際にやってみて気付いたアドバイスを少々。

〇貴重品は持ち歩かない方がいい

鍵付きのロッカーは無いため(九番湯だけ有り)、財布やケータイ・カメラは宿に置いていきましょう。唯々温泉を楽しんでください。

〇無理して9つまわらない

私は冬の寒い時期に行ったので、温泉で温まって外湯を移動して体が冷えてを繰り替えすことになりました。急激な温度変化を繰り返すと自律神経が狂い、体調を崩しやすくなります。

沢山着込んで暖かい格好で巡りましょう。その分服を脱ぐのは大変になりますがしょうがないです。

〇15時~18時ころは避けて巡る

15時は周辺の宿のチェックイン時間のため、外湯巡りをする人が急に増えます。

一泊だけする人はその日の15時~18時、夕食後~22時、翌日の朝6時~チェックアウトまでの間しか入ることができないので、その時間帯を避けるとのんびり入ることができます。

〇12時~15時に巡るのがベスト

渋温泉の昼食が食べられる場所は11時から開店するところが多く、食後の12時ころから15時ころまでに巡るとほとんど人が居ないためゆったりと入浴することができます。(実際、誰とも一緒に入らないで巡れた外湯が大半でした。)

ただし、この時間帯に外湯に入るためには最低2泊する必要があります。

1つデメリットとして、外湯は源泉かけ流しのため高温となっており、水で温度調節する必要があります。この時間帯は先客が少なく温度調節を自分でする必要があります。

寒くて早く温泉に入りたいのに熱すぎて入れないというジレンマはちょっと辛かったです。

〇祈願手ぬぐいのスタンプはあとでゆっくり押す

九湯めぐりの楽しみの1つとして、「祈願手ぬぐい」というものがあります。

宿泊している宿で買うことができる手ぬぐいで、外湯に入ったらスタンプを押していきます。

9つ巡って最後にお参りすると願いが成就する、というやつです。

スタンプ台は外湯の建物外に置いてあるので、温泉に入ったタイミングで押す必要はありません。九湯めぐりは何度も温泉を出入りするので、手ぬぐいが濡れてしまう可能性もあります。後からスタンプを押すことをおすすめします。

全部スタンプを押すとこんな感じになります。

9つの外湯のスタンプと、最後に九番湯の向かい側にある「渋高薬師」のスタンプを押すと完成します。渋高薬師のスタンプ台は階段の上にあるので、下駄に浴衣で九湯めぐりしている場合は気を付けてください。

階段上から振り返って撮った写真。温泉街を見渡せます。

観光グルメ:うずまきパン

渋温泉の隠れた名物「うずまきパン」ですが、肝心の写真を撮り忘れてしまいました。

温泉街では出来たての温泉饅頭を食べることができて美味しいですが、うずまきパンの美味しさはそれを凌駕していました。

このパンは「小古井菓子店」さんで買うことができます。(場所は最後に載せている地図を参照してください。)

うずまきパンを買うと、その場でパンを温めてくれます。温めたパンを是非食べてみてください。中に入っているマーガリンが溶けて、口いっぱいにマーガリンの風味が広がります。

観光スポット:野猿公苑

今回は行きませんでしたが、冬に来た際にはおすすめの観光スポット「野猿公苑」です。

雪が降り積もる中、猿が温泉に入る様子を見ることができます。

ただし、雪が降るような寒い時期でないと猿が温泉に入りに来ないため、11月~2月頃でないと見ることができません。

野猿公苑まではバスが出ていますが、最寄りのバス停から野猿公苑まで2km程度歩く必要があります。暖かい格好で行きましょう。

周辺の温泉街宿泊者も来るため、大変混雑しているそうです。今回はのんびり温泉を楽しみたかったので行くのを見送りました。

観光スポット?:無料卓球場

温泉といえば卓球、ですよね。温泉街には無料卓球施設もありました。

ただし、全てボロボロのためまともな卓球はできません。逆に試合が盛り上がりましたが。

一番まともなラケットとピンポン玉。球が想像以上に弾みません。

費用目安

今回の旅行費用をまとめてみます。

■交通費
東京~長野~湯田中:片道9000円程度(長野までは新幹線、長野からは電車(急行列車あり))

■宿泊費
1泊1人13000円(金具屋さんはもう少しお高め)

■食費
ざっくり3000円(昼食×2、飲み物など)

■合計
50000円程度

散財するような場所は特にないので、交通費と宿泊費がほとんどです。

まとめ

今回の温泉旅行は1年の疲れを癒すという目的もあったので、周辺に観光スポットがほとんどない渋温泉は目的にぴったりの温泉街でした。

外湯は泉質が異なるものがあり、複数の温泉を楽しむことができます。温泉好きにはたまりません。

次は金具屋さんに宿泊するぞー。

行きに初詣を兼ねて長野の善光寺にも行きましたが割愛。東京から渋温泉までは3時間程度で行けるので、早めに出発して長野観光するのもいいかもしれません。

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